※タケルとは…
ろぅchの実兄、奇奇怪怪な行動に定評がある
至って真面目なゲーマーで、大学時代は文芸部のエース
(現在はプログラマー

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ある日…

俺はうんこをしていた

当時はまだ幼かったので、トイレのドアに背を向け便座に足を付くタイプのウンチングスタイル

それが俺の常だった、便座に座りなが踏ん張ることができなかったのだ

…ドタドタドタドタ

そこへタケルがやってきた

…ドンドンドン!

「入っとるー?}

「入ってまーす!」

…ドンドンドン!

「小便させてくれー」

「入ってまぁーす!!」

俺は怒り、叫んだ

人がトイレに入っているのに、小便させてくれとは何事か!

幼いながらに、俺はデリカシーにうるさいほうだった

すると、ドアノブからなにか音がする

…キュキュキュリ…キュキュ…

それはタケルがピッキングをする音だった

一般家庭のトイレのドアノブは、カギが付いているものの、硬貨などですぐに解錠することができる簡単な仕組みになっている

非常時にわざわざドアを破ったり、合鍵を作るという手間を省くためだ

そしてタケルはその措置を逆手に取り

”タワシの針金の部分”を使ってカギをこじ開け、トイレの中へ入ってきたのだ

「小便していい?」

タワシを持ったタケルが、再び尋ねる、当然俺の返答はNOだ

だがタケルも止まらない

「もう我慢できないんだ!」

そういってタケルは小便を開放した!

俺はウンチングスタイルのまま…どうすることもできない…

しかし

まぁ俺の”尻と便座の間”にシューティングすれば、特にお互いに害はない

トイレを汚すこともなければ、俺に小便が掛かることもない

タケルももちろんその考えの基、小便をしにきたのだだろう

…そう思っていた

その刹那

なんと、あろうことか、タケルは俺のアナルをピンポイントでスナイピングしてきたのだ!!

俺はウンチングスタイルのまま…どうすることもできない…

ただ叫ぶ、声を大にして叫ぶ

母親に助けを求めるため、叫び続ける

この窮地を脱出するには、大人の力が必要なのである

「お母さぁーーーーーん!!!!」

母親が駆けつけてくる

もちろんタケルは説教を受ける形になった

一体…なぜこんなことをしたのか…?

その犯行の動機が明らかになった

「マコの尻に小便を掛ければ、トイレットペーパーの節約になると思った…」

…?

俺の脳裏には、ハテナマークしか浮かび上がってこない…

尻に小便を掛ければ、紙の節約になる…?

この男…もしや…

自分の小便をウォシュレット代わりにしようと…

俺のアナルに、ショットしてきたということなのか…?

「悪気はなかったんだ…」

そう言ってタケルは、部屋に篭り。なぜか泣いていた

泣きたいのは、小便を掛けられたこちらなのだ

そもそも小便を掛けて尻をウォッシュしても、その小便を拭くために紙を使うんだから

紙の節約にはならない

幼い俺は悲しみと怒りと、結局紙使うことにじゃんという発想の中、兄貴への復讐を誓っていた

この日記は、俺とタケルの”兄弟”という関係の崩壊と、兄に対する復讐の数々を綴った物語

その序曲